【6】体にやさしい調味料 〈塩は不健康のもと!?〉 |
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■塩は不健康のもと!?
「塩を多くとると高血圧になる」というのは今や常識のように言われています。でも、この説は本当でもありウソでもあります。要は組み合わせの問題。むかしの日本人は食べ合わせに気を使って陰陽のバランスをとっていました。現在では食の欧米化が進み、その考え方が失われていったようです。
塩は極端に陽性です。そこに肉や魚などの陽性の食物と組み合わせると、より陽性の体になってしまいます。陽性は体を締める働きがあります。そのため血管が固くなり、それにより血圧が高くなってしまいます。中庸の体の場合、血管は柔軟性があります。なので、もし塩分が多くなっても血管が収縮するので血圧が高くなることはありません。その反対に極端に陰性の砂糖が多くなると血管はゆるみ、低血圧になってしまいます。 塩を敬遠していても、肉や魚や魚卵などを多く食べていては結局は高血圧まっしぐら。でも、陰性の野菜と陽性の塩を組み合わせている限り心配はいりません。とはいえ、できるかぎり中庸の塩が理想です。精製されすぎている「食卓塩」は陽性が強過ぎる。釜焚きの塩や焼塩も陽性が強い。天日干しの塩はミネラルを多く含み、より中庸に近いので日常的に使うのに適しています。
【梅干し】
減塩ブームのため、店に並ぶ梅干しのほとんどが減塩です。塩分の含有率も表示されていて、より低い数字のものがいかにも体に良い、と錯覚をしてしまう。本来の梅干しは梅と天然塩だけで漬けるもの。大量の塩を使うことによってかびや腐敗を防ぎます。減塩の梅干しは防腐剤が使用されていたり、一度大量の塩を寝かせたものを、わざわざ塩分を落として味付けするものもあるそうです。そのときに梅干しの大事な栄養素であるクエン酸も流れてしまうので、大事な効用が失われることになるのです。減塩に良いことなし?
二年以上寝かせた、まろやかな味わいの梅干しを選びましょう。 うちの主人は血圧が高いため、自宅で血圧を計る習慣をつけ、定期的に病院で血液検査をしています。以前は減塩を意識し頑張っていましたが、あまり大きな効果は現れませんでした。それが、玄米を食べ、動物性のものを減らし、塩分の強い梅干しを食べるようにし、天日干しの塩を塩を使うようになってから、正常値の血圧になりました。これにはびっくり。血圧だけでなく、コレステロール値やその他いろんな数値が正常値になりました。厳密なマクロビオティックは実行できていないのに、この数値の変化はなぜでしょう?!私が一番びっくりしています。
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