【1】きっかけは更年期障害〈 つらい頭痛との戦い 〉

「玄米を主食にしている人」って、どんなイメージですか？
禁欲的、健康オタク、真面目、なんだかつき合いにくそう。すごい偏見ですね。
でも、私はそんなイメージをもっていました。自然にまかせて体が欲してるものを食べていた私にとっては対極の世界。健康に対して神経質になることこそが病気のもと。もっとナチュラルに生きたいわ！とても刹那的に聞こえますが、意外とカロリーや栄養バランスは考えていました。

ところがそうも言ってられない、かなり差し迫った事態が起こりました。ひどい頭痛に悩まされるようになったのです。のんきを信条に面白おかしく生きてきた私ですが、そうもいっていられない辛い痛さ。3年前にした卵巣の治療の後遺症として、41歳にしていきなり更年期障害が始まったのです。健康な人なら年齢とともに少しずつ卵巣の機能が衰え、自律神経のバランスを崩して不定愁訴（原因となる病気がないのに体に不調が起こること）起きます。
でも、私の場合は治療のせいで卵巣の機能を停止してしまったので、急激に更年期障害を迎えることになったのです。体の節々が痛み、のぼせやめまいなどいろいろ症状が起こりました。その中でも一番辛いのが頭痛。めまいと吐き気をもよおし、ひどいときは2〜3日寝込むこともありました。

こんな風になることは医師に説明されていたし、それを了解した上の治療でした。この症状はホルモンの変化によるもので、なにか他の病気によるものではないから我慢！我慢！と自分に言い聞かせてきたものの、生活に支障をきたす頭痛だけは耐えられない。頭痛の前兆が起きてくると恐怖さえ覚えるようになってきました。このままでは精神的がおかしくなってしまう。なんとかしなくては・・・。